監修の先生について
発熱についてのよくある質問と答えをご紹介します。
Q.
正しい熱の測り方
Q.
熱を下げないでいると、どこまでも高くなるのではないかと心配です。
Q.
高熱をそのままにしておくと、脳に障害が出たりしないでしょうか。
Q.
高熱が出たあと、微熱が続いています。それ以外は、不調なところはないのですが。
Q.
ふつうの風邪とインフルエンザはどう違うのですか。
Q.
風邪やインフルエンザの合併症にはどのようなものがありますか。
Q.
熱中症はどのようなものですか。
正しい熱の測り方
体温計にもいろいろ種類があります。測る場所や角度、抑え方によって測定結果が違ってくるので、正しい方法で測定することが大切です。腋の下よりも口の中、口の中よりも耳の中が高い温度が測定されるということも覚えておきましょう。また、運動、入浴、食事の後の30分は体温が高くなっているので、検温するのは避けましょう。
実測式と予測式の違い
水銀タイプの体温計では、実測しか測れず、腋の下なら約10分、口の中ならば約5分が目安になります。
電子体温計の実測式は、温度の上昇がゆるやかになった時点で、計温終了のブザーが鳴ります(約2〜5分)。この時点では、まだ計測の途中なので、腋の下なら約10分、口の中ならば約5分計り続けていると、温度が上がることがあります。
予測式電子体温計は、内蔵されているコンピュータによって10分以上計測したときの予測温度を短時間(約1〜2分)で出す仕組みになっています。そのため、実測式電子体温計で、計温終了のブザーが鳴った時点の温度よりは高い数値が測定されます。なお、予測式電子体温計は続けて使用できません。2回目を測るときは1〜2分以上(実測で測定した場合は10分以上)あけてから測定してください。
腋の下で測る場合
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腋の下の汗をよくふいてから測定しましょう。腋が汗で濡れていると、体温計が汗で冷やされ実際よりも低い体温を示します。
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体温計の先を腋の下の一番くぼんだところに、体側に対して30〜45度の角度で差し込みます。
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逆の手で肘をつかんで、腋をしっかり閉じます。腋を閉じようと測る側の腕に力を入れると筋肉が熱を発し、実際よりも少し高い温度に測定されます。
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やせ形の人は、腋にすき間ができるので、正しい体温が測れません。
口の中で測る場合
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舌の裏の中央にあるスジに体温計の先をあてて、舌で軽く閉じて測定します。
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測定中は口を開いたり、しゃべったりしないようにしましょう。
耳の穴で測る場合
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挿入の角度や深さ、耳アカの有無で計測温度が異なります。説明書にしたがって、正しい位置で測りましょう。
熱を下げないでいると、どこまでも高くなるのではないかと心配です。
発熱は温熱中枢の指令によって起こる現象なので、よほど大きなメカニズムの破綻がない限り、生命に危険を及ぼすまでの高熱になることはありません。体温計の目盛が42℃までしかないのも、それ以上体温が上がることはまずないからです(熱中症、中枢性発熱、脳腫瘍、脳血管障害など、体温の制御が不能になっている場合は除く)。
高熱をそのままにしておくと、脳に障害が出たりしないでしょうか。
高熱が出たからといって、すぐに脳に障害が出るということはありません。ただし、頭痛、吐き気、嘔吐のほか、意識障害があるようなときは、すぐに病院へ行きましょう。患者が子供の場合、保護者が様子を冷静に見て、いつもの様子との違いなどを見分けることが大切です。
高熱が出たあと、微熱が続いています。それ以外は、不調なところはないのですが。
高熱が出たあと、温熱中枢の調節障害が残って、微熱が続くことがあります。
これは、しばらく時間をおくと自然に治りますが、念のため、血液検査などをして白血球の数値などを調べるとよいでしょう。比較的元気で、検査上も異常がなければ問題ないでしょう。
ふつうの風邪とインフルエンザはどう違うのですか。
普通感冒は、発病がゆるやかで、悪寒や頭痛、鼻水、のどの痛みといった症状も比較的軽く、発熱も38℃台までで、全身の疼痛はないというのが特徴です。一方、インフルエンザは急激に発病し、強い悪寒と39〜40℃の高熱とともに、関節痛、筋肉痛、全身の強い疼痛が現れます。
また、普通感冒は季節を問わないのに対し、インフルエンザのウイルスは低温・低湿の環境が増殖にもっとも適しているため、冬季に流行するのも特徴です。
風邪やインフルエンザの合併症にはどのようなものがありますか。
普通感冒の合併症には、中耳炎、副鼻腔炎がありますが、発症頻度はそう高くはありません。しかし、インフルエンザの合併症には気管支炎、肺炎、心筋炎のほか、脳炎、脳症、熱性痙攣、ライ症候群などといった中枢神経系の危険な病気が含まれています。 体力のない高齢者や、免疫力の少ない乳幼児は特に合併症を起こしやすいので注意し、経過を観察することが大切です。
熱中症はどのようなものですか。
熱中症は、身体の中と外の“暑さ”によって引き起こされ、体温の制御ができなくなって熱が高くなります。熱中症には、熱波により主に高齢者に起こるもの、幼児に高温環境で起こるもの、暑熱環境での労働で起こるもの、スポーツなどの運動中に起こるものなどがあります。きちんとした水分補給と体調管理で予防することができますが、熱中症になった場合には、迅速な医療処置が生死を左右します。発症から20分以内に体温を下げることができれば、確実に救命できるともいわれています。